終活支援サービスーライフワーク

終活支援サービスのご案内。老人ホーム・介護施設入所から高齢者単身世帯の方の終活各種代理(入院手続き・入院時の生活支援、老人ホーム入所手続き代行・生活支援、葬儀・納骨など死後の事務委任などを行います。

お問い合わせ ライフワーク lifework_ueda@yahoo.co.jp 上田

友人の70代後半のH氏が亡くなりました。生涯独身で兄弟も亡くなっており身寄りがない人でした。
脊椎がんになり都内の大手病院に入院していましたが、長期の入院と自分で食事も排泄もできないなど介護に手間がかかると病院に判断されたのでしょう。新宿区で生活保護を受けていたが病院側から退院促進の依頼を受け、区の社会福祉事務所が群馬県の介護施設移転を勧め、2020年11月28日に移転しました。

病院入院中本人から私に電話があり、知らない土地に行く不安を話してきました。しかし、私も病院のソーシャルワーカーと話したが介護の必要性が高い現状を話され、移転予定の介護施設でも訪問医療の態勢があるとのことで大丈夫という話でした。ただし、通院できる状況にはないので抗がん剤治療は受けられないことを話していました。

しかし、介護施設移転後約2週間の2020年12月11日に亡くなったことを介護施設からの連絡で知りました。移転後介護施設に電話をし、私の連絡先を教えておいたためです。

介護施設から聞いた話ですが、介護施設に移転直後に社会福祉事務所では生活保護を打ち切ったとのことでした。月10万円程度の年金があったのでしょうか、年金収入の範囲で支払える地方の介護施設を探して進め強行に移転を測ったと推測されます。

死亡後、群馬県の身寄りのない人も含めた高齢者のサポートをしている団体が、事業母体が葬儀社であるため葬儀から納骨堂への納骨まで行ってくれ、私も先日納骨堂へお参りに行ってきました。

増える身寄りのない高齢者の死は行政にとっても大きな課題です。貧しい身寄りのない人を切り捨てる実態があります。一定の預金がある人に対しては、生前に葬儀などの死後事務遺体契約を勧める自治体も出てきました。死後の葬儀、納骨、住宅撤去、遺品整理は誰がやるのか、その費用はどうするのかなど行政にとっても本格的に取り組む時代が来ているのではないでしょうか。

      承継する人がいない人・いなくなる見込みの人のーお墓の対策

 

〇子どもがいる人でも将来までお墓を守る人はいるでしょうか?

子どもや孫に負担をかけないために、お墓のことを考えおきましょう。

 

〇特に、子どもがいない人、いても女の子の人、家族のいない人は

お墓はどうしますか?

 

生前に考えておきたいお墓のこと

 

一般的に家の墓を継ぐ長男以外の子どもは、新たにお墓を建てるか配偶者のお墓に入ることが考えられます。生涯独身の人も増え、また、子どもがいないか、一般的に男の子がいない夫婦の場合は、自分でお墓を用意しておかないと親族に迷惑をかけてしまうことがあります。そのため、現代はお墓の承継者がいなくなることが大きな課題で生前墓が注目されています。生前にお墓を建てる意味やお墓の形態、費用などについて整理してみました。 

 

1、生前墓とは

 

生前墓とは本人が亡くなる以前に前もって建てておくお墓のことです。墓地の中には、名前が朱色に塗られた墓石があります。これは生前墓でお墓にお骨が納められていないこと、つまり生前であることを示しています。生前にお墓を建てることは増え、非常識なこととは思われなくなっています。

 

(1) 生前墓を建てる人が増えている理由

生前墓を建てる人が増加している主な理由としては次のような点があります。

①残された身内にお墓のことで迷惑を掛けたくないこと

死んだら自分では葬儀も納骨もできません。家族や親族の手を借りなければなりません。身内が亡くなった後、残された人達は葬儀と法要準備に追われ、その後も遺品整理や四十九日と納骨と追われ、墓地・墓石にまで手が回りません。そこで、生前に自分でお墓を建てておけば、残された人達の手間だけではなく、金銭面でも負担を軽くすることができます。少しでも残された人の負担を少なくしたいという配慮でしょう。

 

②自分が眠る場所なのだから自分らしいお墓で眠りたいこと

家の墓に入るのではなく自分でお墓を用意しなければならないのなら、自分の納得のいくものにしたいという思いがあります。オンリーワンのお墓です。亡くなる前に周囲に自分の希望を伝えても、必ずしもそのとおりのお墓になるとは限りません。生きているうちに自分で思い出の場所や気に入った墓地の選択、寺院墓地・納骨堂などの形態の選択、墓石デザイン、墓石選択などの選択をすれば、自分の思いどおりのお墓に仕上げることが可能となります。

 

③お墓に眠る本人とお墓参りをする家族双方の意向を話し合えること

自分が生きているうちに家族や子供と相談しながらお墓選びをすれば、家族全体の納得のいくお墓を選ぶことができます。

 

④自分の入るお墓が決まっていれば安心してあの世へ行けると思えること

 

(2)生前墓を建てるメリット、デメリットとは?

メリットには次のようなものがあります。

①じっくりと時間をかけて選ぶことができること

年を取ってからお墓のことで悩みたくないことから元気なうちに十分時間をかけて納得のいくものを選ぶことができます。

 

②節税効果があること

お墓は安くはないものも多く相続税や固定資産税の対象外になるので節税対策になります。

 

デメリットには次のようなものがあります。

①公営墓地の申し込み条件で遺骨が手元にあることとする場合があること

生前墓の制限がある場合があります。また、遺骨がある人と生前の人の申し込み枠を別にして募集する場合もあります。生前墓地の申し込みの倍率のほうが高いのが一般的です。

 

②お墓を持つと管理費などの負担が発生すること

納骨されていなくてもお墓を持つと管理費が発生します。おおよそ年間3,000円~2万円台です。寺院墓地の場合は別途檀家としての寺院へのお布施などの費用が発生してきます。

 

③墓石を建てる期限があること

お墓の土地を押さえても建墓(けんぼ)期限が多くの場合あります。お墓の土地の永代使用権を購入してから墓石を建てるまでの期限のことで、通常建墓期限はだいたい半年~3年以内で、建墓期限が過ぎると墓地の使用権を失い支払ったお金も帰ってこないという可能性があるので注意が必要です。

 

2.お墓の形態

 

お墓も従来型の墓地霊園にあるものから、施設内の収納スペースのコンパクトなもの、自然に還るものなどがあります。

 

①墓地霊園

従来型の地上の土地を区分したスペースで、墓石を建てて骨壺を納骨したものです。永代使用型が通常です。年間管理費がかかるのが通常ですが一括前払方式もあります。

 

②納骨堂

寺院、教会などの宗教施設内の屋内・地下スペースの中の、個別に区切られたスペースを使用し骨壺を納骨したものです。スペース形態からロッカー式、仏壇式などがあり、機械的システムの形態から自動搬送式などがあります。永代使用型が通常ですが期間契約型もあります。年間管理費がかかるのが通常ですが一括前払方式もあります。

 

③樹木葬

樹木葬は樹木の下に遺骨を粉末状にして他の人の遺骨と一緒にする埋葬方法で、土に還るかたちで地面に埋葬されるものです。生前墓には向きませんが遺言などで意思を遺族に伝える形になります。なお、他の人の遺骨と一緒にするのではなく骨壺に入れて土の中に入れる方法もあります。

 

④合葬・合祀墓

合葬は「合わせて埋葬する」という意味で、合祀(ごうし)は「合わせて祀る(まつる)」という意味で、生前墓には向きませんが、遺言などで意思を遺族に伝える形になります。合葬墓は個別の仕切りの納骨スペースがない形式で、骨壺のまま集合スペースに入れるものと骨壺から出して他の人の遺骨と一緒にするものとがあります。

 

3.お墓の費用

 

新規にお墓を建てるためにかかる費用は次のようなものから構成されています。

①墓地霊園

イ.永代使用料

墓地・霊園の墓地の場所代として基本的に子孫などの継承者がいる限り無期限で使用できるものです。他人に譲渡転売することはできません。承継者がいなくなり管理費が払われなくなると無縁墓となり使用できなくなります。

永代供養とは、遺族に代わって墓地・霊園が故人のことを永年供養してくれる形態のことです。

面積が1㎡程度の区画の場合、10万円~150万円程度ですが、土地代を反映するために東京23区では面積によりますが100万円~200万円 程度まで上がります。価格からどうしても郊外圏にならざるをえない原因ですが、東京23区でも小面積化し価格を抑える傾向があります。

 

ロ.墓石代

墓石は石材店により作られ維持管理されます。墓石代の内容は、基本的な石材一式費と、石材加工費(家名、個人名・戒名、建立者などの基本彫刻料など)、工事費です。墓石の規模、石材の種類、彫刻の字数などにより異なります。全国平均で120万円~175万円ほどです。彫刻料は字数により異なりますが新しくお墓を作る場合は10万円以上、墓誌への彫刻は3万円~5万円程度です。上記の永代使用料と墓石代を含めた合計額の標準は200万円台です。都市部ほどまた立地の良いほど値段が高く、有名寺院は格式から値段が高くなります。当然面積の大きな墓地は高くなります。

 

ハ.管理費

墓地・霊園のお墓の基本的な維持管理に必要な費用です。共有スペースの維持費、清掃代などです。管理料が払われなくなると、事前に告知や継承者不明であればお墓に文書貼り出しが行われ、一定期間後お墓の使用権が取り消され合葬されます。年間管理費は公営の安いところであれば2千円程度からです。寺院・民間霊園では1・2万円台が多くあります。

 

②納骨堂

大都市部で最近最も人気の形態です。スペースの小さい都市部の寺院などで多くあり、また不動産業者や石材店が寺院と提携する形で行っている場合もあります。寺院、教会などの宗教施設内の屋内・地下スペースの中の、個別に区切られたスペースを使用し骨壺を納骨したものです。スペース形態からロッカー式、仏壇式などがあり、機械的システムの形態から自動搬送式などがあります。

 

ロッカー式ではロッカーの下部に納骨するスペースがあり、少スペースでコンパクトなため料金は相対的に低くなります。仏壇型の納骨堂では、仏壇のスペースがあり仏壇の下に納骨できる場所があります。位牌などを前にしてお参りできます。家族用の納骨室が中心です。自動搬送式ではお参りできるスペースが設けてあり、機械が骨壺を運んできて遺骨の前でお参りすることができます。永代使用型が通常ですが期間契約型もあります。

価格は1基(1人分)30万円~90万円程度で、平均50万円です。複数人入れる家族方式になると価格もアップし100万円以上となります。年間管理費が必要な場合が一般的ですが管理費が不要な形態もあります。管理費が不要な場合は初期費用が高くなります。

 

③合葬・合祀墓

合葬は「合わせて埋葬する」という意味で、合祀(ごうし)は「合わせて祀る(まつる)」という意味です。骨壺から焼骨を取り出し、他の人の遺骨と一緒にする埋葬方法で土に還るかたちで地面に埋葬されます。無縁墓もこの形態になります。これに準ずる形態になりますが骨壺に入れたまま、合同スペースに集合して収納されている場合もあります。年間管理費はかかりません。墓地・霊園や納骨堂に入っていても承継者がいなくなった場合は合葬・合祀されるのが通常です。合葬されるまでの期間は墓地・霊園により異なりますので契約の時に確認することが必要です。寺院の場合33回忌の数字から33年間をメドにしている場合があります。短い場合は3年程度管理費が払われないと合葬される場合もあります。

費用は10万円からです。合葬・合祀墓は墓地の運営者によって管理されます。宗教宗派によっては信徒による祈りがあり安心されている場合があります。また独身女性専用墓もあり同様の環境の後輩女性によっての祈りがあると考えられます。

 

④樹木葬

墓地の中の植栽された樹木スペ-スや自然林の樹木の下に遺骨を粉末状にして地面に埋葬方法で、土に還るかたちで埋葬されます。他の人の遺骨と一緒に合葬される形が基本ですが、地面を区切り合葬されない形で墓碑を作る方式もあります。年間管理費は不要であるのが原則です。

 

東京都の公営霊園で樹木葬があるのは小平霊園など6霊園です。東京都では「樹林墓地」と「樹木墓地」という名称を使用し、「樹林墓地」とは樹林型合葬埋蔵施設で共同埋葬方式、「樹木墓地」とは樹木型合葬埋蔵施設で個別埋葬方式です。

費用は5万円~80万円程度で標準は20万円台です。人気の場所では倍率が高い場合もあります。

 

⑦海洋散骨

船をチャーターし、海に遺骨を粉末状にして撒くものです。海は漁業者の漁場などや陸上から見える場所などを避けて行われます。費用は約20万円~30万円です。船をチャーターする形態のためその費用がかかります。

 


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